Pythonプログラミングに必要なものは、
- Cygwin
- Pythonディストリビューション
- コードエディタ
です。
前回はPythonの開発環境の構築としてCygwinをインストールしました。
今回はPythonディストリビューションを準備していきます。
Pythonディストリビューションのインストール
それではPythonディストリビューションをインストールしましょう。
Python本体を公式サイト(https://www.python.org/downloads/)からダウンロードしてもよいのですが、モジュールやライブラリなどがセットになったパッケージが便利です。このパッケージがPythonディストリビューションと呼ばれているものです。
今回はデータ分析・科学計算用PythonディストリビューションのAnacondaをインストールします。科学計算用のPythonディストリビューションにはEnthought Canopyというものもあるのですが、こちらは開発が停止されているようなので注意。
Anacondaのwebサイト(https://www.anaconda.com/download)にアクセスします。メールアドレスの登録は任意なので、skip registrationをクリックしてダウンロードページに移動します。

OSに合わせて対象のものをダウンロードします。2024年12月現在、ver3.12が公開されています。

すると以下のようなセットアップウィザードが表示されるので、Nextを押して進めていきます。

パスの自動設定は非推奨のようですが、チェックを入れます。自動設定が上手くいかなかった場合は手動でパスを追加するので、念のためインストール先のフォルダ名はメモしておきましょう。

インストールが終わると、スタートメニューに追加されます。

動作確認
まずはパスが通っているか確認しましょう。
Cygwinを立ち上げ、which pythonでフォルダ名が返ってくればOKです。

続いてPythonシェルを使ってみます。シェルは対話するように、入力したコマンドが都度その場で実行されます。残念ながらあまり出番は多くありません。
pythonでシェルを起動します。適当に5*2と打ってみると、10が答えとして返ってきました。動作は問題なさそうですね。

シェルを終了しましょう。クセでexitと打ったらexit()またはctrl+zだと怒られました。

これで動作確認は完了です。
Anacondaをインストールし、動かせるようになりました。この段階でPythonプログラミングを始めることができますが、コードエディタがあると開発に便利です。次回、コードエディタをインストールし、環境を整えます。続く!